坂の多い地域に住むあなたに電動自転車をおすすめしたい
投稿者:しんさん 2017/03/17

坂の多い地域に住むあなたに電動自転車をおすすめしたい
正直なところ「もっと早く買っておけば良かった」という後悔が強いので、電動アシスト付き自転車を買うまでの葛藤などを含めて記事にします。
電動自転車を買うまでの私
私は坂が非常に多い地域に住んでいます。
会社まで徒歩20分、「遠くはないけど少し歩くね」といった距離です。
平地であれば自転車だと10分もかからない距離ですが、いかんせん坂だらけで結局自転車を降りて押さなければ進めないところがおおく、自転車でも15分くらいかかります。
自転車でも歩きでも大して時間が変わらないので、
- 雨がふるとやっかいだ
- 空気入れるのもめんどくさい
と、だんだんと自転車に乗らなくなりました。
基本的には歩いて会社に行くのですが、ダメな私に悪魔の声がささやくんですよ、
「タクシー呼んで、タクシーでいったらイイんじゃない?」
と。
電話一本で来てくれちゃうんですよね。タクシーが。
しょっちゅう使っていると、電話番号登録してくれて住所を言わなくても5・6分で来てくれる。
会社まで1メーター。迎車料金入れて1000円ちょっと。
正直「ものすごく楽」でした。
週に2回、3回くらいのペースで乗っていました。
なぜ電動自転車を買わなかったのか
電動自転車のことを知らなかったわけではありません。むしろ常に頭の中に選択肢としてあったかもしれません。
それでも買わなかったのは下記のようなことをずっとグダグダと悩んでいたからです。
- 電動自転車より原付を買ったほうが良いのではないか。
- 値段も安くないし。
- 乗っている途中で充電が切れたらめんどうだし。
- でも原付は運転するの怖いな。
それらの仮説を検証もせずに、ずっとタクシーに甘んじて暮らしていました。
原付の方が良いのではないか?
ここは本当に人による部分です。けして原付を否定しません。
私はただ単純に「運転センスが破壊的になくて、原付に乗るのが怖かった」というのが全てです。
- 車もペーパードライバー。
- 祖母が原付で事故を起こしたことがずっと恐怖心としてある。
- 自分自身交通事故にあったことがある(車との接触)。
といった軽いトラウマがあり、恐怖心を乗り越えて原付に乗る勇気がありませんでした。
そういった背景を抜きにして、対抗馬である原付の良いところ・悪いところを整理してみます。
原付の良い所
- 電動自転車より遠くにいけます。電動自転車は一回の充電で乗れる距離がそんなには長くありません。
- ガソリンスタンドで給油できるので、走行中の燃料切れにあまりおびえる必用がありません。
原付の悪い所
- 急に走らなくなったときに自転車より面倒です。重量があるので押して帰るのも大変。遠くまで行ける分、家から離れたところで走らなくなる恐れがあリます。
- 事故のリスクが電動自転車よりも高いです。速度が出ることと、車の多い車道を走る機会が電動自転車より多いことで、事故の際の重大度は高くなりやすいです。
電動自転車にまつわる疑問と答え
私自身、電動自転車を買う前に疑問に思っていたことがたくさんありました。電動自転車に1年以上実際に乗ってみて、昔に思っていた疑問に対する答えが見えてきましたので、よくある疑問とその答えについて整理します。
電動自転車の値段は高いのか
やはり通常の自転車と比べると少し値段が高いです。
ただ、今は「思ったよりは低価格帯で選択肢があるんだね」というのが調べて知った感想です。
大したリサーチもせずになんとなく「最低10万円くらいはする」みたいな勝手な思い込みが正直ありました。
実際には5万円くらいから選択肢があります。
例えばこちら。
私は7万円くらいのこちらの商品を最終的に選択しました。
「なんとなく国産の名前知っているメーカーのほうが安心」という安易な理由でこちらのパナソニックの電動自転車を選択しました。
色々とカスタムパーツが出ているのも面白いですね。
充電や電池切れは面倒なのか
充電がめんどうなのか、もし電池が切れても走れるのか。このあたりは一番気になるところですよね。
充電は面倒なのか
充電は正直、全く面倒でないかと言ったらうそになります。バッテリー外して充電器に置くだけなんですが、忘れそうになることは正直あります。
しかし、「充電することによって得られるメリットがちゃんと感じられるため続けられる」という感想を持っています。
スマホやタブレットの充電と同じかと思います。重要度が高く、それを行うインセンティブを感じることができれば続けられるということです。
電池が切れても走れるのか
これは一度電源をオフにして走ることで体感することが一番です。試乗できるなら試乗してみることをおすすめします。
体感としては「少し重めの自転車」というところでしょうか。
「とても乗れたもんじゃない」というものでは決してありません。普通に運転できます。ここは各メーカーさんも頑張っているところです。
乗り心地は違和感ないのか
前置きがかなり長くなりましたが、乗り心地について書きます。
少しオーバーに言えば「上り坂がなくなって全て平地になった感じ」というと伝わるでしょうか。
傾斜によっては多少力を入れてペダルをこぐ場面もゼロではないですが、「立ちこぎしないと登れない」みたいなことはまず起こりません。
どういう仕組みで「アシストすべき場面」を検知していているのかわかりませんが
- 平地での走り出しで、少し加速する感触がある
- 上り坂の途中で止まると、走りだしだけ少し力が必要になる場合がある
といった少しの違和感は最初のうち感じました。これらは運転をさまたげるレベルではないので、「さしたる問題じゃない」と言って差し支えないでしょう。すぐに慣れて違和感はなくなりました。
急な上り坂でも走れるのか
程度にもよりますが、結構な上り坂でも立ちこぎせずに登れます。
さすがに「平地と同じように」とまでは行きませんが、「ゆっくりながらも走れる」といったイメージです。
電池の残量が少なかったりするとペダルが重くなるときがあります。そういった時は素直に自転車からおりて押して歩いています。
私はかなり急坂の多い地域に住んでいますが、おりて押して歩く機会はほとんどないですね。毎日4km弱くらいを1年乗って1回あったくらいのかなり少ない頻度です。
急な下り坂でスピードが出過ぎないか
ブレーキをかけないとかなりのスピードが出ます。左手のブレーキをしっかり使って、ブレーキをかけながら降りるのが基本です。
急な下り坂でスピードが出過ぎる点については普通の自転車とあまり大きな差はありません。普通の自転車の場合、下り坂でのスピードを殺さずに利用したいという気持ちが強くなるので、安全面よりスピードを重視してしまいがちです。
たとえば、下り坂・カーブ・上り坂と続く時、カーブで多少危険をおかしてでも「下りの勢いを利用して、上りを楽にしよう!」と考えてしまいますよね?
電動自転車の場合、上り坂があまり苦ではなくなるので「安全を重視しよう」という考えを持ちやすいです。
心理的な動きの面で、電動自転車の方がかえって安全思考を保ちやすいというのが実感です。
どの製品を選んだら良いのか
「どういう時に乗るのか」「どのくらいの距離を走るのか」など、日常で使う場面を想定して選択するのが良いです。
少し長い距離を走る場合
この場合は、
- 車輪の大きさがある程度あるもの
- 走行可能距離が長いもの(電池の持ちの観点)
が良いでしょう。少し値段は張りますが、長い目でみて後悔が少ないです。
これなんか良さそうですね。
短い距離をチョイ乗りするだけ
この場合は、
- 値段が安価なもの
- 小さくて邪魔にならないもの
か良いでしょう。乗らなくなってしまう可能性も考慮して、5~8万円くらいの価格帯で選ぶと良いです。
私の乗っているパナソニックのこちらの製品なんかはまさにおすすめです。
最後に
何より一番なのは、「自転車がめんどくさいなぁ」といった日々の面倒臭さを排除できることです。
人間ちょっとした面倒臭さにつまずいたりするものです。
それが日々の生活に直結する場合、特に価値を実感できます。
例えば通勤に使う場合、
- 朝の10分を短縮できる
- 10分短縮するために感じるストレスが少ない
といった小さなポイントが、積もり積もって大きなメリットや満足感につながります。満足感を感じれば、自転車に乗ることが楽しくなります。
少々長くなりましたが、電動自転車は予想以上に快適なので迷われている方はぜひ試乗するなどして体感してみてください!